外資金融のオペレーションズとはどんな仕事か
今日はなかなか知られぬオペレーションズ(業務部)の実態に迫ってみたいとおもいます!
オペレーションズといえば「決済のおばちゃん」
オペレーションズというと、おばちゃんがたくさんいるフロアって感じですね。トレーディングフロアがアルマーニをまとったゴリラだらけなのに対して、オペレーションズのフロアはカーディガン着たおばちゃんばかり。
業務をする部署ですから、客に会うことはめったにないのです。
フロントの女性は派手な格好をしていますが、業務部門ではその必要はなし。
金融機関の内部では、オペレーションズといえば、決済をやってくれるおばちゃんがいるところ、というイメージかもしれません。
給料が良くて比較的ラク
おばちゃんが多いということは、結婚や出産後も続けられる仕事ということです。フロントは超激務ですから、夫のサポートやベビーシッターが必須です。
それに比べると、オペレーションズは日々の業務時間もきっちり決まっているし、それゆえ休みも取りやすい。
さらに、給料は外資水準なので日系とは比べ物になりません。新卒でも初月から35万くらい、ベテランの方は年収1,000万円を超えます。
カーディガンを着たおばちゃんでも、旦那さんも外銀マンということで都内のタワーマンションに住んでいる方が多いです。
バックオフィスのお仕事とは
オペレーションズの中にもいろんな専門チームがありますが、メインの業務は「決済」です。つまり、お金の受けと払い。…といってもイメージしにくいですね。
どういうことか、順番に説明します。
- まず、フロントオフィスがディールする。
- その後、ミドルオフィスが担当者たちと連携して仕事を分ける。
- そしてバックオフィス(オペレーションズ)が指示通りに決済を実行する。
金融のトレーディングって、額が大きいですし、日銀や金融庁など各種機関と連絡したりする必要があるのでどうしてもめんどうな処理が多いのです。
だから、決済をするための専門機関が必要なのですね。
金融業務をやるためのスキルセット(適性)
オペレーションズとして働くためには、まずストレス耐性があること。
ストレスにもいろんな種類がありますが、業務部門の場合「早くしろ、絶対にミスするな」というストレスが大きいです。ゼロの入力を一個間違えるだけで10億円が100億円になってしまう、ということは日常茶飯事です。
そして様々な専門用語を理解する能力。カーディガン着たおばちゃんたちも「バック・トゥ・バックでホンシャンのアクルーアル流しました〜」みたいな意味不明な言葉を話します。「バック・トゥ・バック」を調べても、具体的なやり方や、なぜそれが必要なのか、ということまで理解するのはけっこう大変なことだと思います。
オペレーション向きの性格の人でも、教科書に書いてあることしかできないガリ勉タイプの人はすぐに辞めてしまいます。
以上、バックオフィスのメイン部署、オペレーションズの説明でした。
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信託銀行とは?仕事の内容や就職ランキングをチェック!
信託銀行とは何か
信託銀行とは資産を「信じて託す」銀行のことです。大切な資産を託す銀行ですので、お小遣いを預けたりする普通の銀行とは全然違います。
ふつうの銀行に比べて口座を開けるだけでも大変ですし、信託銀行は口座を維持するだけでも手数料がかかるものが多いです。あるいは、最低金額が決められており、最初からまとまったお金が必要となります。
このような点から、普通の預金とは全然違うことがわかりますね。ではなぜこのような違いが生まれるのでしょうか。
数のメガバン、質の信託
私たちに親しみのある銀行(メガバンクや都市・地方銀行)と信託銀行の違いを見てみましょう。
メガバンク、都市・地方銀行
- お金を預かる
- 少額
- 運用成果は求められない
- 顧客は一般人
信託銀行
- お金以外の資産も預かる(不動産など)
- 高額
- 運用成果が求められる
- 顧客は企業・金融機関・資産家
このように、信託銀行ではビジネスの幅が広く、取引一件一件の重みが全然違います。
(個人的には)金融マンとしてキャリアを歩む方は、メガバンクの窓口なんかよりも信託銀行の方がよっぽどハイレベルな仕事ができると思います。
さらに言うと、銀行と証券でできない仕事はすべて信託が行っている、というイメージさえあります。
もう少し、信託銀行ならではの業務を見てみましょう。
カストディアン
カストディ業務を行う機関のことをカストディアンといいます。カストディとは、有価証券の管理を行うことです。有価証券は価値が変動しやすいですし、利金や配当、議決権なども付随します。そういったものも含めて管理代行するのがカストディアンです。
金融用語「カストディアン」とはなにか - ウォール街によろしく〜投資銀行のんびり物語
分別資産管理
金融機関は顧客から預かった莫大なお金をすべて自分で好きに使えるわけではありません。金商法にのっとって一定の割合を信託銀行に預けなければいけないのです。これを顧客資産分別管理といいます。そのお金をきちんと守るのが信託銀行の仕事の一つです。
年金・土地信託
年金基金や資産としての土地の管理も信託銀行が行っています。大事な資産ですから、「信じて託せる」金融機関に預けたいですよね。
このように、信託銀行は様々な金融商品を扱い、またその規模も巨大です。
ちなみに、メガバンと違って地方の支店などもありませんから、本社あるいは大規模拠点に勤務することができます。給与はメガバンの本社勤務と同水準らしいです…。
はてさて、それでは、主な信託銀行を就職難易度ランキング形式でご紹介します!
現役金融マンからみた信託銀行ランキング
1. ステートストリート
マンハッタンの本社が強そう。機関投資家特化の信託。新卒で入社するのは無理。
2. バンク・オブ・ニューヨーク・メロン
BONY(ボニー)の名称で知られるNYの銀行。新卒で入社するのは無理。
3. SMBC信託銀行
旧シティバンクのリテール部門が住友に買収されてできた信託銀行。ほどよく外資の雰囲気が残っている。東新宿という立地のためシティ時代からの従業員には超嫌がられている。
4. 三菱UFJ信託
日本ならやはりUFJTB。はじめて丸の内に行ったときにこのビルに圧倒されたのは忘れない。
5. 三井住友信託
合併によりUFJを抜き日本一の規模となった。三菱の隣のビル。
6. 日本マスタートラスト信託銀行
元チェース・マンハッタン。なのに外資系のイメージが完全にない。
7. 日本トラスティ・サービス信託銀行
こちらは純ジャパ企業。マスタートラストとの違いがわからない人多数。
きんざいの書籍は間違いないですね。
全体的に知りたい人にはこちら。
現役バンカーから見た、入社したい外資系投資銀行ランキング
1. ゴールドマンサックス
「ないものはない」と言われる、不自由のない労働環境。
また、何かとレガシイなITまわりに関しても最先端を走っている。社内にエンジニアが多いというのも他社とはかなり違うかと。
また、新人採用・育成がしっかりしているため、若い人材が活躍しているのもグッド。他社では40-50代がメインで20代は絶滅危惧種だというのに。
ただ、スマートかつタフな人間ばかりなため「優秀ではない人間」はすぐついていけなくなり、退職してしまう。
2. ブラックロック
若い会社でありながら、世界最大規模の資産運用会社。ポテンシャルのカタマリみたいな会社で、ビジネスチャンスが多そう。
ただ、恐ろしいほど知名度が低いため優秀な若者が集まりにくい。ちなみに、インターン生&新卒は常に募集しており、下手な投資銀行よりオススメできる。
BNYメロンと同じビルに入居。BNPPなどとともに八重洲影薄い外銀軍団を結成。
投資信託・ETF・資産運用ならブラックロック・ジャパン株式会社
3. JPモルガン
モルガンスタンレー証券が身売りしたため、日本にはモルガンと名のつく金融機関が多い。が、一緒にすんじゃねーよといつも言っているのがJPモルガン。
ウォール街のプリンスことジェイミーダイモンが大ボスであり、Fintechに前向きな姿勢を見せている。
ただ、元々銀行業務がメインのため、証券系に比べると大人しい人が多い。
東京は新築オフィスで申し分ない。
J.P. Morgan Home | J.P. Morgan
4. BNPパリバ
欧州系唯一の勝者。ここだけなぜか好調。パッとしないが、本国では多様なサービスを展開している。
HSBCやシティほど銀行ではなく、ドイチェほどブローカーではないっていう。
BNPパリバ - 世界有数のグローバル金融グループ。欧州を本拠とし、本部をパリに置く。
5. モルガンスタンレー
やはりモルスタ。ただしいまだに社名や座組みが謎。
モルガン・スタンレーMUFG証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同じなのか別物なのか、金融界でも認知されていない。
圏外
トップ5に入れなかった主な外資系金融機関について紹介しよう。
バークレイズ
フロントが東京撤退。さようなら。
UBS
バックが撤退。さようなら。
ドイツ銀行
潰れそう
クレディスイス
忘れてた。
ステート・ストリート
忘れてた
HSBC
あ、忘れてた
金融機関にとってのブロックチェーンとは何か、デスマーチは終わるのか
ブロックチェーンによって金食い虫システムが消えるとか、デスマーチが終わるなんて話は僕にはピンとこないです。なぜならブロックチェーンとレガシーシステムは完全に別問題だからです。
それを説明するために、今の金融システムはどのようになっているのかをザックリ説明したいと思います。
ブログにしては長い文章かもしれませんが、最後には、ブロックチェーンが金融機関にどのようにベネフィットをもたらすのかがわかるはずです。
金融機関は今でもメインフレーム
まず、ほとんどの金融機関が「メインフレーム」をベースにしています。80年代に普及したもので、難しい説明を省くと業務用ファミコンみたいなもんです。画面も8ビットな感じです。
見た目だけではありません。ファミコンが様々な遊びを駆逐したように、メインフレームもまた、たくさんのソロバンを駆逐したのでした。
世界的にはIBMがトップシェアですが、当時は日本メーカー全盛期だったので日立やNEC、富士通などの日系メインフレームもたくさん登場しました。
その上にNRIやNTTや、国内外のベンダーが作ったパッケージシステムが山ほど乗っています。
さらに、非常用の冗長化・セキュリティ対策・海外アウトソーシング、陳腐化などによって、もはや誰もコントロールできていないというのが現状です。
メガバンのシステム
ちなみに三菱はIBMのメインフレーム、三井住友がNEC、みずほは富士通と日立の両方を使っています。
世界的・全国的金融インフラへの対応
次に、金融システムにまつわる外部環境について説明します。
世界を繋ぐ金融通信網―SFIWTというものがあります。HTTPのような、通信プロトコルを飛ばして送金したりするわけです。 https://www.swift.com/ja
同様に、日本国内では全銀ネットという通信網があります。そのうち、日銀とやりとりするものは日銀ネットで処理されます。さらに都銀ネット、地銀ネット、信金、信託…ネットワークがたくさん!
というわけで、金融システムは様々な通信ネットワークに対応する必要があるのです。
ネットワーク規格
通帳に記帳すると半角で「フリコミ」と印字されますよね。あれもネットワークの規格に準拠するためのものなのです。
必ず経由する、清算機関とは
金融機関同士の取引は信用問題です。「明日200億円送金するわ~」ってSWIFTに書いてあっても信じられないじゃないですか。実物の札束を渡すわけじゃないですから。それに、カネもモノ(金融商品)も生ものなので、一瞬で価値が変わります。
そんなわけで、必ず第三者機関を通して取引のが一番公正かつ安全なのです。
清算機関(クリアリングハウス)と呼ばれ、ブリュッセルのユーロクリアやアメリカのACH、日本ではほふりが有名です。
専用端末というアンティーク
ちなみに僕のデスクには、それら清算機関と接続された専用端末があります。
専用端末ですから、僕のPCと接続することはできません。データを取り出したいときは少し厄介です。。多くは語りませんが、フロッピーという記録媒体がとても便利です。
業務別システムとファミコン
実際にはさらに、業務ごとのシステムが必要ですが、エンティティや業務によりけりでしょう。なぜみずほはすべて統合しようとしたのか謎です。
例えばATMなどリテールバンキング用のシステムと、何億円の小切手や手形を処理するコーポレートバンキングのシステムはまったく別物です。
あなたがトレーダーなら高速トレーディングシステムが欲しいでしょう。ほかにも為替のシステム、融資を管理するシステムなど、この業界には無限のシステムがあります。
もちろん、そういったデータも最終的には元帳に記録され、確認されるのです。元帳というのはシステムの大本、そう、ファミコンです。
元帳で最終確認
営業店舗、本社のトレーダーや海外拠点などから"締め"たデータをかき集めます。
僕のような管理系の人間はそれをファミコンで見て、チェックしています。
「あれ?こっちの帳簿より200億円少ないぞ?」
「20億円の取引が予定されてたのに客に渡せていないぞ?」
みたいなことは日常茶飯事です。
ブロックチェーンを業務に使うとどうなるのか
さて、いよいよブロックチェーンのお出ましです。といっても技術的な話ではありません。
お察しの通り、金融機関がブロックチェーンに関心を寄せているのは既存のシステムを破壊するためではありません。
金融機関を縛り付け搾取するネットワークと第三者機関を避けることが目的なのです。
だって送金もクリアリングもめっちゃカネかかるんですよ!
フロッピーとさよならです。"締め"を待つこともなくなります。そしてなにより、莫大な手数料コストを削減することができます。
ほかにも、上記では触れていないカストディや為替の問題も乗り越えられるでしょう。
そういうわけで、世界中の銀行がブロックチェーンを活用しようと考えてるのです。金食い虫はシステム部門ではなく、取引に介在する手間や手数料なのです。
英国EU離脱問題とは何だったのか
イギリスがEUを離脱するかどうかで国民投票を行っている。これは近年の「グローバル化」の流れに逆行するものだ。
なぜこんなことが起こったのだろうか。そして今後どうなるのだろうか。金融マンの視点から簡単に整理したい。
金融立国とEU経済
イギリス・EU問題における一番の焦点は「金融」である。
EUの中で共通通貨ユーロを採用していないのは3カ国だけであり、その中でもイギリスポンドはもっとも影響力を持つ通貨だというのが象徴的だ。
そもそも通貨以前にイギリスは金融立国であり、ロンドンの中心地にはシティと呼ばれる金融街がある。
そこには、ロンドン証券取引所やイングランド銀行がある。そこはいわば聖域であり、エリザベス女王でさえ無許可で足を踏み入れることができない自治区だ。
かつてイタリアやオランダが商業で栄えていた頃、有価証券を転がすだけで稼いでいたのがシティの始まりだ。ブローカーたちのたまり場だった珈琲屋がいまのロンドン証券取引所となっている。
ここが世界のマネーを呼び寄せるイギリスの屋台骨なのだが、最近はバークレイズやロイズなど名門銀行が不況に喘いでいる。
イギリスはEUの一匹狼であるとともに、肝心の金融事業が今苦境に立たされているのだ。
国民投票のいきさつ
そもそも国民投票に至った経緯をザックリ説明しよう。ざっくり。
以前からイギリスは独自の経済政策をとっていたわけだが、「EU離脱」は当時の首相、労働党のブレアが火種をつけたのだった。
この問題提起はそんなに珍しいものではない。EU諸国においては、どの国でもEU加盟について国民投票が行われたのだから。ただ、このときは国民投票は実現しなかった。
そんなこんなでイギリスはEU加盟国でありながら特例を受けているという状態が、今日まで続いたのだった。
だがイギリスは相変わらず不景気だ。EUに足を引っ張られている感が否めない。
で、これじゃダメじゃね?かつてのイギリスを取り戻そう!という声が高まった。
そこで、じゃあ国民投票やっぞ!と公約をしたのが次の首相、保守党のキャメロンだった。そうして公約は実現したのだった。
ちなみに、かつて不景気を救った(?)と言われる鉄の女サッチャーも保守党。
だがいずれにせよ、どんな政党であれこうなったのだろう。
EUとの通貨統合なんてやってられるか!俺たちは金融立国だ!それがイギリス中の思いだった。
EU脱退しないという識者たちの予想
日本で言うなら大阪都構想みたいな感じだろうか。ふつうに考えたらありえない。盛り上がっちゃったら実現しちゃうかもしれないが…。
だからメディアはEU離脱なんてありえないだろうと報じつつ、投票日が近付くと「五分五分かも」などと言い出した。
それでも五分五分と言えど、離脱派の頭の悪いやつらは投票なんて行かないだろう、、とも言われた。金融機関もEU残留のシナリオを想定していると公言していた。
しかし識者のみなさんの読みは甘かった。弱い立場ほど大きい賭けに乗りやすい。熱気にやられると人は冷静な判断ができない。乗るしかない、このビッグウェーブに。
共同体思想のひとつのピリオド
グローバル時代といいつつ、イギリスが独立しようとした。米国ではトランプがフィーバー。「お手手つないでみんな仲良く、なんてやってられっかー!」そんな時代の訪れを感じる。
ちょっと話はずれるが、エヴァの最終回を思い出す。僕たちはひとつになれない。わかりあえない。
「気持ち悪い」
そうはっきりと声をあげはじめたのだと思う。グローバリズムの考え方が変容している。
投票前からイギリスの株・為替は急上昇した。メディアは「EU残留を期待したため」と報じたが、違う。少なくとも僕の知ってるトレーダーたちは、イギリスが独立し強いシティを取り戻すと考えていた。
確かに、EUを脱退しても景気が回復するとは言えない。貧困は拡大するかもしれない。しかし、金融街シティは復活するだろう。首相や王室さえ脱税する国。世界のカネが集まる、シティオブロンドン。
上司にひと目置かれる!新入社員の振る舞い方
僕は20代にして3回転職している。毎回最年少ポジションであり、新入社員のような扱いを受けてきた。「コピー機の使い方がわからない」を何度も経験してきた。
そう、僕はベテラン新入社員なのだ。そんな僕からいくつかの新入社員Tipsを紹介したい。
偉い人にグイグイいく
入ったばかりの会社というのは居心地が悪い。だがある方法を使えば一気に居心地を良くすることができる。
それは、偉い人と仲良くなることだ。
しかも偉い人はどうせ関わる機会が少ないのだからあまり気疲れしない。チームメイトに常にゴマを擦り続けるよりずっとラクだ。
偉い人と接点を持てるのは入社したてのうちだ。「挨拶」という体で直接ゴー。新入社員の挨拶を無下にする人はいない。
大きい声でおだてる
偉い人はたいてい声が大きいし、声が小さい人は弱く見える。だから、気持ちチョイ大きめの声で話そう。
そこで難しいのが、「何を話すか」だが、ずばりその偉い人のメディア掲載について話そう。
「東洋経済のインタビュー、読みました!あれ読んでウチに入社したいと思ったんですよ!」
あなたに興味がります、あなたのことを知っています、というアピールだ。
間違いなく、あなたの存在は認識されるはず。
質問・確認は墓穴を掘りやすい
次に、これは先輩・上司とのコミュニケーションについて。質問や確認をするときは墓穴を掘りやすいので気をつけること。
もちろん質問や確認は、業務上必須である。ただ、新入社員の場合は不用意かつ必要以上にやってしまうことがある。
先輩「仮想環境上だと〜このモジュールだと〜iniファイルが〜」
新人「つまりiniファイルに触るなってことですね」←短略しすぎ
新人「すみません、今後のスケーラビリティってどうなんでしょうか」←話を広げすぎ
新人「VDIだと設定ファイルがデュプりますもんね」←単語を変えたせいで微妙に認識がズレる
先輩「違う違う、だぁかぁらぁ~…」
要領を得ない新入社員とのQ&Aラリーというのはどこの職場でも毎年恒例なのだが、そもそも墓穴を掘りやすいポイントだということを事前に理解しておいた方がいい。
新入社員の謝り方
オーバーリアクションにすべし。
目を見開いて驚きながら「スミマセンッ!!」とか、
膝から崩れ落ちるように「うああああ、マジ申し訳ないっす..」
そして、オーバーリアクションソーリーをかましてから0.5秒後に、「今すぐ対応します!(キリッ)」と急に前向きになること。
そうするとみんなの目線が変わる。
自分に向けられた「問題視」を問題そのものに向けるのだ。自分と上司の目線が問題そのものに向いたらOK。
面白いことが言えない新入社員はツッコミになれ
往々にして新入社員には「面白さ」が求められる。新人としても、仕事できないんだしせめて面白がらせたいと思う。
だがあなたは面白い話なんてできないし、いじられキャラにもなれない。
そういう場合はツッコミ役にまわろう。ツッコミはあなたのプライドを保ちつつ、楽しくコミュニケーションできるスグレモノだ。
上司や先輩にツッコむのはやや勇気がいるが、意外とイケる。というかボケるのが好きな目上の人はとても多い。
ただ、念のため失礼のないようにリスクヘッジの言葉を付け足すようにしておくと良い。
「僕が言うのは100年早いですけど、頭おかしいですね」など。
仮想通貨と電子マネーの違い
中央銀行が介在するか
まず簡単に認識合わせをしましょう。僕たちはお金を銀行に預けますよね。そして銀行は日銀に預けている。そうですね?
すると、日銀が停止すれば銀行も停止し、僕たちはお金を引き出せなくなります。
僕たちのお金は最終的には中央銀行に握られているのです。これが現在の通貨システムです。
このシステム上で成立しているのがクレジットカードやローン、そして電子マネーなのです。
電子マネーのシステム
電子マネーは、カードとまったく同じ仕組みで成り立っています。デポジットされた現金や銀行預金ありきで出来ています。
ユーザーが買い物をしたら、その金額を銀行から引き落とす。
そうです、既存の金融システムと同じように銀行ありきのシステムなのです。
仕組みとしてはなんら新しいものではなく、電子マネーもクレジットカードも「インターフェイス」でしかないのです。
仮想通貨は何でできているか
仮想通貨は「暗号通貨」とも呼ばれています。
電子マネーは究極的には円やドルなどの中央銀行券ですが、仮想通貨は究極的には暗号です。
ちょっと脱線しますが、貨幣はかつて家畜や農作物でした。それが金銀になり、コインになった。今では紙切れになりました。1万円札の原価は40円だそうです。
それでも僕たちが安心して取引できるのは中央銀行がコントロールしているからです。
人類の歴史を振り返れば、信用さえできれば(その仕組みがあれば)何でも通貨になると言えそうです。
仮想通貨は「暗号」を信用しようという試みです。
中央銀行にコントロールされているか
先ほど記述したように、日本円は日本銀行によって保障されています。
一方、仮想通貨はお互いに暗号を掛け合うこと(ブロックチェーン)で信用が作られています。
この特性上、仮想通貨には中央銀行がありません。基軸通貨もありません。
仮想通貨は日本円でもUSドルでもないので、海外と取引するときに、海外通貨に両替する必要がありません。
まとめ
電子マネーはブロックチェーンがありません。元は中央銀行券であり、現金のデポジットか銀行預金が必須です。既存の金融システム上に成り立っています。お財布ケータイもスイカも、結局は日本円です。
仮想通貨はただの暗号です。モノを買ったり換金できる暗号です。中央銀行がなくても信用できるのは、ブロックチェーンがあるからです。銀行も為替もありません。新しい通貨です。
電子マネーは円とほとんど同じ、仮想通貨は円と別物であり暗号で出来ている。こんな違いがあるのです。