4℃について外資系金融マンが説明する
4℃がチョロイとかダサいとか、男からするとどうでもいい。男は気にしない。
しかしながら、4℃について持論を述べる女は後を絶たない。
なぜ彼女らは、貰ったこともない4℃について文句を言うのだろうか。不思議でならない。4℃のデザイナー、ヨンド氏がかわいそうである。
そんな女はさておき、今回は4℃の真実について語らなければならない。これは正直言って、書くのにかなり躊躇した内容だ。問題があればすぐに削除したい。これから書くことは、あの、その、つまり、すごく危険なことなのだ…!
ずばり言おう、この贈与はれっきとしたマネーロンダリングなのだ。4℃をもらう女はまず間違いなく闇の世界と通じていると見ていい。
スキームはこうだ ― 男は、ハナから女が換金することを予期している。女も、箱の中身をチラッと見たらすぐに換金処理を始める。そう、男と女はグルだ。つまり、男の現金は4℃の店舗でジュエリーになり、また現金化されているわけだ。男も女もグルになって、資金を洗浄しているのである。
ではなぜもっと高級なブランドではないのか?高級ブランドはマネロン対策がなされているからだ。不審な客を見ればボタンひとつで通報できるし、購入客の個人情報をしっかり控えている。マネロンのプロならそんな店には近づかないだろう。
それに、考えてみてほしい。質屋に新品のカルティエ タンクが置いてあったら怪しいではないか。でも4℃なら百個くらい並んでいでも気にも止めない。4℃の存在感は観光地の土産屋の謎のアクセサリーとさして変わらないだろう。国税も、百個の4℃を捜査しようとは思わないだろう。
花や食べ物、ナマモノはダメだ。海外製品も偽物が多いし並行輸入品は換金しにくい。家電は場所をとるし、大きくて配送がめんどうだ。
そう、4℃は最強のマネロンアイテムなのだ。
プロの女は、仕入れた4℃を小出しにして売りさばくという。タンスの一角には4℃コーナーがあり、いくつもの小さな4℃が敷き詰められているそうだ。
1万円欲しいと思ったら、適当にジュエリーを鷲掴みにしメルカリで売りさばく。クリスマスに仕入れた4℃は少額ずつ換金されるのだ。
大きなトランザクションは課税対象になり国税に目をつけられてしまうし、少額分散することで毎月のキャッシュフローを安定させたいという狙いもあるだろう。
完全な計画犯罪である。
私のようなツウは4℃女をダサいとは思わない。むしろ、その裏にある壮大な物語に思いを馳せてしまう。
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もちろん、この文章は冗談である。