金融業界に入社することになったら考えておきたいキャリアの話
金融業界に入社することになった新入社員・中途入社のみなさん。おめでとうございます。他業種の経験があるから言えるのですが、この世界は案外イージーです。ぜひ年収一千万でも目指してのんびり頑張ってください。
さて、今回は金融業界でのキャリアビルディングについてお話したいと思います。
年収1,000万円と幸せについて
早速ですが「年収一千万円」って興味ありませんか? それはひとつのステータスだし、大手金融機関なら誰もが辿り着くことのできるゴールです。
でもはっきり言っておきますが、給料と幸せは関係ありません。物質的な幸せがどうのこうのって話じゃなくて。
無能でも高給取りになることは可能だからです。
それを痛感するのが金融業界。
言い換えると、金融業界では頑張っても給料に繋がらないことが多々あるのです。なのに無能な上司は高給取り。この虚しさは金融業界特有のものだと思います。
でも大丈夫。あなたもダークサイドに堕ちれば、給料は簡単に上がるでしょう。そしてふと思うのです。幸せとは何なのかと。
転職について
基本的に他業種に転職することが難しいです。むしろ、保険から銀行へのジョブチェンジさえ難しいです。他業種に転職するとしたら100%ファイナンス系の職種に就くことになります。それほど応用が効かない仕事なのです。
ときどき「クリエイティブ系」の仕事に憧れている人や「起業家タイプ」の人を見かけますが、そういう人は最初から金融業界に来てはいけません。
また、営業の人は一生営業です。分析系(アナリスト)や管理系(オペレーション)の人はちょこちょこ異動してるみたいですけど、営業は営業です。スーパーセールスパーソンを目指す以外に道はありません。
ワークライフバランスについて
金融は最も働きやすい業界のひとつです。業界全体が15時に締まり、17時には帰るという常識を持っています。某証券がブラックだとか話題になってますが、IT業界の地獄を経験した私からすると、大手も地方も金融の人は帰るのが早いです。
また、有給も必須です。金融はルールが厳しいので有給も「取らなければいけない」。これはすごくいいことだと思います。
みんなが休むから、休みやすい。お盆や年末年始は連休も申請しやすい。
さらに、平均年齢が高い。だから育児などにも理解があり、ママさんにも働きやすい。その分、若手が働け的な年功序列もまた事実ですが…。
出世について
外資では、若くして出世し年収3,000万というのもザラです。
日系だと年功序列があるようですね。某社では、入社5年目まではどんなに頑張ってもほぼ同じ給料なのだとか。
でもまぁ、出世する人って似ています。飲酒・喫煙・ギャンブル・スポーツ、なんでもできる人。人付き合いが上手なことが必須です。
優秀なだけじゃダメです。ベロンベロンに酔っ払っても翌日7時前に出社し、資料を準備して待っているような人間が出世するのです。
外資・海外支社について
日系金融に就職した人は外資に転職することができません。外資から日系に行くのは超簡単なのですが。なので、どんなにメガバンクで頑張っても一生モルガンスタンレーに入社することはありません。
外資に転職するただひとつの方法は、海外支社・支店での勤務です。なので外資へのステップアップを考えるなら、若いうちから海外支店を希望し、海外での実務経験を積むのが一番の近道です。
勉強しろ
チャンスはたくさんあります。例えばFinTech。これは年配の人にはわからないから若手こそチャンスを掴むべき。
ほかにも、新たな法規制など。とりあえず新しいものはジジババにはわからないのでしょう。マイナンバーとかeタックスとか。国際関係の法規制もたくさんあります。
そして中国語・英語です。世界的にGO CHINAなので、中国語はかなり重宝されます。もちろん英語でもビジネスはできますが、相手の懐に入り込んでいくなら現地の言葉が一番です。
▼生きた金融英語
▼事例が豊富だし、日本では得られない情報が多い
とりあえず頑張れ。